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Wild Betta 2026.07.19

ベタ・インベリス(ピースフルベタ)の魅力と飼育ガイド|温和なワイルドベタ

ベタ・インベリス(ピースフルベタ)の魅力と飼育ガイド|温和なワイルドベタ

「ベタ」と聞けば多くの人が「攻撃的な闘魚」というイメージを持ちます。しかし、ワイルドベタの世界には、その常識を覆す温和な種が存在します。その代表格がベタ・インベリス(Betta imbellis、通称「ピースフルベタ」です。

TOPLA JAPANでも人気の高いこの美しいワイルドベタの魅力を、詳しくご紹介します。


ベタ・インベリスとは?

学名: Betta imbellis 英名: Peaceful Betta / Crescent Betta タイ語: ปลากัดเขา(プラーガッド・カオ) 原産地: タイ南部・マレーシア・インドネシア(スマトラ島の一部)

名前の「imbellis」はラテン語で「平和的な」「戦闘的でない」を意味します。その名の通り、同種のオス同士でも比較的穏やかで、ショーベタのように激しく戦うことは少ないです。


外見の特徴

全長は約4〜5cm程度の小型種。ショーベタに比べてヒレは小ぶりですが、その分色彩の精緻さと自然な美しさが際立ちます。

体色の特徴:

  • ボディは緑がかった黒〜ダークブルー
  • 鱗の縁が鮮やかなメタリックグリーン〜ターコイズに輝く
  • ヒレは赤みがかったダークブルー、縁に美しいターコイズのエッジ
  • エラの下に鮮やかなターコイズの斑点(「ほっぺの輝き」)が特徴的

光の当たり方によってメタリックな鱗が七色に輝く瞬間は、どんなショーベタにも引けを取らない美しさです。


ピースフルベタと呼ばれる理由

一般的なベタ(スプレンデンス)との大きな違いは、その穏やかな気性にあります。

項目ベタ・スプレンデンス(改良ベタ原種)ベタ・インベリス
同種オス同士激しく戦う(致死的)小競り合い程度(個体差あり)
縄張り意識非常に強い比較的弱い
混泳の可能性困難ペア・小グループも可能なケースがある
フレアリング激しい比較的控えめ

とはいえ「まったく攻撃しない」わけではありません。個体差はあり、閉鎖的な空間での強制的な混泳はストレスになります。


生息環境と水質

タイ南部・マレーシアの低地の沼・水路・水田周辺に生息します。水草が豊かで、腐葉が堆積したブラックウォーター環境を好む傾向があります。

最適な飼育水質:

項目推奨値
水温25〜28℃
pH5.5〜7.0(弱酸性〜中性)
水質軟水〜中程度の硬度
ブラックウォーター推奨(ピートモスやヤシャブシの実の使用)

飼育環境のセットアップ

水槽サイズ

単独飼育:10L〜 ペア飼育:20L〜 小グループ(オス1:メス複数):45L以上

必須アイテム

  • ヒーター:年間を通じて25〜28℃を維持
  • スポンジフィルター:弱水流が必須
  • 水草:アマゾンフロッグビット(浮草)、アヌビアス、モスなど
  • 落ち葉・流木:タンニンを溶かしてブラックウォーターを作る
  • 隠れ家:コンカーシェル・ハーフカット流木など

給餌と餌の選び方

インベリスは肉食性。小型の生き餌が特に喜ばれます。

おすすめの餌:

  • 冷凍赤虫(メイン)
  • 冷凍ブラインシュリンプ
  • ボウフラ(生き餌として理想的)
  • ミジンコ
  • 小型ペレット(慣れれば食べる)

給餌頻度: 1日1〜2回、少量ずつ


ペア飼育と繁殖

インベリスの最大の魅力のひとつが、ペア同居での飼育が比較的可能な点です。

繁殖はショーベタと同様の「泡巣型」。オスが水面に泡巣を作り、産卵後は卵と稚魚を守ります。

繁殖の流れ:

  1. オスとメスを同じ水槽に入れる
  2. オスが泡巣を作り始めたらOKのサイン
  3. T字交尾・産卵
  4. 産卵後はメスを取り出すか、隠れ場所を十分に確保
  5. 孵化まで2〜3日、稚魚の自由遊泳開始後にオスも取り出す

ベタ・インベリスの亜種と地域変異

タイ・マレーシアの広い分布域に生息するため、産地によって体色が異なります。

  • タイ南部型:グリーン系のメタリックが強め
  • マレーシア型(ペナン・ランカウイなど):よりブルーが強い傾向
  • ランカウイ型:コントラストが強く、非常に人気が高い

産地による違いを集めて楽しむ「産地コレクション」も愛好家の楽しみのひとつです。


インベリスを飼育する上での注意点

  1. 同種オス同士でも監視が必要:温和とはいえ個体差があり、閉鎖空間では争うことも。隠れ家の充実が必須。
  2. ブラックウォーターで発色が向上:pH・水質が本来の環境に近づくほど発色が良くなります。
  3. 温度変化に注意:南方産のため、低温(22℃以下)は弱りやすい。
  4. 繊細な魚ではないが、水質管理は基本:定期的な水換えで長期飼育が可能。

まとめ

ベタ・インベリス(ピースフルベタ)は、攻撃的なベタのイメージを覆す、ユニークで美しいワイルドベタです。

  • 温和な性格で、ペア・グループ飼育の可能性がある
  • メタリックグリーン×ターコイズの色彩は自然の芸術品
  • ブラックウォーター飼育で発色が最大限に引き出される

「ワイルドベタに興味があるが、大きな水槽は難しい」という方にも比較的挑戦しやすい種です。

TOPLA JAPANではインベリスを含む多種のワイルドベタを取り扱っています。お問い合わせください。

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